情報セキュリティ対策とは、システムへの不正アクセスや個人情報の漏えい、およびコンピュータウイルスの感染などから機器障害を防ぐことです。企業には顧客情報や機密情報など、外部に漏れてはならないものが多数あります。顧客情報が外部に流出してしまうと、その企業は信頼性を失ってしまうでしょう。顧客が離れてしまうばかりではなく、損害補償をしなければならないこともあります。これらのリスクから守るためにも、しっかりと対策を講じる必要があるのです。
情報セキュリティ対策の一つに、「エンドポイントセキュリティ」というものがあります。エンドポイントとは末端や終点を意味し、セキュリティ用語でネットワークに接続されているパソコンやスマートフォンなどの末端機器のことです。エンドポイントセキュリティとは、パソコンやスマートフォンなどの機器に保存されている情報やデータを、サイバー攻撃から守るセキュリティ対策を指します。
エンドポイントセキュリティの仕組みは、まずパソコンやスマートフォンなどのエンドポイントでの、EDRと呼ばれる不審な挙動の検知と対応です。次に、既存ウイルスやマルウェアの検出と隔離を行います。独特性のあるマルウェアを、AIや機械学習によって検出し隔離するのです。エンドポイントセキュリティのメリットは、ネットワークに接続された末端の機器に力点を置いたセキュリティ対策を行えることでしょう。侵入してきたウイルスの挙動を検知し保存しているデータの暗号化なども可能で、セキュリティの守備範囲が広くなります。